鎌倉「報国寺」は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星の評価を受けたお寺で、数千本の孟宗竹に囲まれた「休耕庵」で頂く抹茶と落雁は至福の時を与えてくれます。
また竹林の間をすり抜ける爽やかな風は、春には気持ちを静かに高揚させ、夏には暑さを忘れさせ、秋には残暑を癒す涼しさと冬の訪れを感じさせてくれます。(個人的に竹林に差し込む太陽の光と、吹き抜ける爽やかな風が大好きです!)
「報国寺」周辺は鎌倉幕府に終止符を打った、室町幕府初代将軍「足利尊氏」を生んだ足利家の基盤となっていたことで有名で、将軍足利家から輩出された「鎌倉公方」足利家が没落を迎えた地としても知られ、歴史好きにもオススメのお寺です。
鎌倉「報国寺」の竹林で、涼やかな風に吹かれながら、抹茶と歴史を堪能してみてはいかがでしょうか?
近くには、鎌倉五山第5位の「浄妙寺」や、茅葺きと十一面観音が見ごたえある「杉本寺」があるので、一緒に参拝するのがオススメです!
鎌倉「報国寺」までのアクセス方法と、竹林が美しい境内や見どころをご紹介いたします!
徒歩、バス、レンタサイクルでのアクセス!
東京駅からJR横須賀線で約60分、品川駅からの場合約50分ほど
新宿駅からJR湘南新宿ラインを使えば約53分ほど
新宿駅から小田急線で、藤沢駅まで約60分で到着、江ノ電に乗り換え約30分ほど
JR鎌倉駅から「報国寺」までのアクセスは、京急バスやタクシーで約10~15分、徒歩約30分ほどで到着できます。
身体を動かしながら鎌倉観光を楽しむなら、徒歩やレンタサイクルがオススメです!!!
車でアクセスする場合は、「横浜・横須賀道路」朝比奈インターより県道204号金沢街道などを経由し約10分ほどで到着です。
鎌倉「報国寺」までの徒歩やレンタサイクルでアクセスする道順を写真で説明して行きます!
↑↑↑の写真は「JR鎌倉駅東口」です。徒歩で行く場合は画像を真っ直ぐ進んで「鶴岡八幡宮」の参道へ出ましょう!
鎌倉「報国寺」へはJR鎌倉駅東口から、京急バス5番のりば「金沢八景行き」「鎌倉霊園正門前太刀洗行き」「ハイランド循環」が出ていますので、どれに乗ってもOKです!
JR鎌倉駅から約10分ほどで到着する「浄明寺バス停」で下車し、徒歩2~3分です。(詳細は→京浜急行バス「鎌倉駅」時刻表)
ちなみにJR鎌倉駅東口を出て右側へ進むとレンタサイクルがあります。
レンタサイクルとロッカーの案内があります。
こちらの「鎌倉レンタサイクル店」で自転車を借りて一日回るのと結構見学できますよ!
JR「鎌倉駅」と江ノ電の「長谷駅」にもお店があります。
鎌倉駅の東口改札を出て真っ直ぐ進むと鶴岡八幡宮の「二の鳥居」前に出ます。
このまま真っ直ぐに参道を行きましょう!
進んで行くと「三の鳥居」へ到着です。
「鶴岡八幡宮」を参拝してから報国寺に向かわれる方はここから参考にしてくださいね!
「三の鳥居」を右に曲がっていきます。こちらの道は県道204号線、金沢街道です。
道沿いに「大学前横国大付属小中前」バス停がありますので、「鶴岡八幡宮」参拝後にバスで報国寺へ行く方はご利用くださいね!
道なりに真っ直ぐアクセスして行きます。
学習塾の「臨海セミナー」を横目に、まだまだ道なりに真っ直ぐ行きます。
因みにここを左に曲がると「源頼朝の墓」などの史跡があります。
鎌倉「報国寺」への道を只管進むと「岐れ路(わかれみち)」という交差点に出ます。
道に沿って真っ直ぐ行きます。途中、苔の石段や茅葺で有名な「杉本寺」があります。
左方向へ進めば、「鎌倉宮」や学業にご利益のある「荏柄天神社」などがあります。
先ほどの「岐れ路」交差点から金沢街道(県道204号)を5~10分ほど行くと。
「報国寺入口」という交差点が見えますので右に曲がり路地へ入っていきます。(画像の青色信号機のところです。)
右に曲がらず左方向に行くと鎌倉五山第5位の「浄妙寺」がありますよ。
バスでアクセスされる方は「報国寺交差点」のすぐ近く「浄妙寺」バス停下車です。帰りも反対車線の「浄妙寺」バス停からどうぞ。長旅お疲れさまでした!
専用駐車場は約5台分!近くのコインパーキングは???
報国寺入り口の薬医門前に専用駐車場が5台分用意されています↓↓↓
鎌倉「報国寺」へ車でアクセスする場合、横浜横須賀道路 朝比奈ICから県道204号など経由して「報国寺」周辺へ向かいます。
車での鎌倉観光ではJR北鎌倉駅あたりからJR鎌倉駅や「鶴岡八幡宮」周辺でほぼ連日渋滞が発生します。(私もよく巻き込まれて、何度もお手洗いのピンチを迎えました・・・)
鎌倉の観光スポットが開かれる午前9~10時ころから17~18時まではかなり混雑しているので、行きは朝早めに、帰りは少し遅めに帰ると混雑を避けることが出来ます。とにかく昼間は激混みです!
鎌倉「報国寺」の専用駐車場は、お墓参りなどで檀家さんもご利用されるので近隣のコインパーキングなどを利用しましょう→報国寺周辺の駐車場
「報国寺」の歴史と庭園
報国寺の歴史
この寺の開基は「足利家時」(あしかがいえとき)ですが、「上杉重兼」(うえすぎしげかね)も寺の創設にかかわっています。
家時から二代後の「足利尊氏」(あしかがたかうじ)は室町幕府を樹立し、関東を治めるのに子息「足利基氏」(あしかがもとうじ)を鎌倉公方に据えました。
鎌倉では四代九十年にわたって栄えておりましたが、雄途むなしく永享の乱に於いて戦いりあらず、四代鎌倉公方「足利持氏」(もちうじ)は瑞泉寺塔頭の永安寺において、嫡子「足利義久」(よしひさ)は菩提寺報国寺に於いて自害割腹されました。
報国寺は関東に於ける足利公方終焉のちであります。
又この谷戸は往時より宅間法眼(たくまほうがん)一派の芸術家たちが住いした谷間です。
従って現在も宅間谷戸と呼ばれています。
近年では川端康成、林房雄、各氏等々寺領内に住まわれ、特に川端先生は、この山あいのしじまの音なき音を「山の音」と表現されました。
この古都鎌倉では、一木一草が歴史を語り、時代の情念が身に迫る思いが致します。
まさに、功名手柄をたてんとて、「いざ鎌倉」と馳せ参じて、武運拙く知っていった若き武士たちに思いを致しつつ、粗茶粗菓ですが茶を喫して下さい。
功臣山「報国寺」配布冊子「禅とお茶と竹の庭」より引用
午前中だったのですが、すでに観光のお客さんがたくさんいました。
「薬医門」をくぐれば「枯山水」が出迎えてくれます。
早いうちから陰りやすいので、午前中か早めの午後に行かれると明るくて見学しやすいとおもいます。
暗いと報国寺名物「竹の庭」も残念な感じになるので午前中がベストです!!!
「報国寺 楽し草 露にさえ 求めて宿を 秋の夜月」かな???
お地蔵さんもおられる・・・入り口付近のお地蔵さんやら仏さんやらは由来などが全く分からなかったです。
「本堂・鐘楼・座禅会・御朱印」
陽射しが差し込む本堂前はゆったりした雰囲気です。
報国寺では座禅会も行っています↓↓↓
「座禅会について」
報国寺坐禅会は、二十九世 義道和尚の下に昭和三十四年十一月より始められました。毎週日曜午前7時半より、迦葉堂(かしょうどう)にて一般の方も参加できる「日曜坐禅会」が行われています。
※お願い
・厳しい内容の坐禅会になりますので、多少覚悟を持ってお越しください。
・なるべく動きやすくゆったりとした服装でお越しください。夏などは汗もかきますので、タオル、着替え等の準備をおすすめします。
・原則日本語での坐禅会です。途中で通訳することは出来ません。
報国寺公式ホームページ「座禅会について」より引用
報国寺の本尊は「釈迦来座像(しゃからいざぞう)」が安置されいます。
「鐘楼」です。立ち入り禁止だったりすることが多いけど、ここは近くで撮影できました。
ここは「新田義貞」(にったよしさだ)が倒幕のため鎌倉に攻め寄せたとき、「北条高時」から重用されていた「長崎高重」という鎌倉幕府方の武将と由比ガ浜で合戦をしたそうです。
その時の戦没者を祀ったのがこの塚だとのことです。
あ!「上杉禅秀(うえすぎぜんしゅう)」の塔婆があります。
歴史好きなら室町時代に1416年ころ起きた「上杉禅秀の乱」聞いたことがあるのではないでしょうか。
鎌倉公方の足利一族と関東管領の上杉家との権力争いですね。立派な墓石だ。
昔のお墓がきれいに残っているのに感動しますね。
「鐘楼」と「塚」のコラボです。結構いい感じに撮れたかな???
御朱印と御朱印帳
鎌倉三十三観音 聖大悲殿の御朱印→鎌倉市中心部のお寺に限定して選ばれています。(300円)
東国花の寺百ヶ寺 聖大悲殿の御朱印→東国花の寺百ヶ寺は関東1都6県の「花の寺」と言われている103の寺院です。2020年には20周年を迎えサンシュユという花が報国寺の花として選ばれています。(300円)
鎌倉十三佛 南無観世音の御朱印→八番札所の本尊である聖観世音菩薩像の御朱印(300円)
釈迦如来の御朱印→本堂のご本尊でもある釈迦如来の御朱印(300円)
御朱印帳
竹の御朱印帳→約18×12cm、赤、黒、紺、各1000円
「休耕庵で抹茶を」
本堂わきの受付で入場券を購入し報国寺の見どころ「竹の庭」へ侵入です。
入場料と抹茶代
「竹の庭」への入場に200円!
竹の庭の中にある「休耕庵」で抹茶をいただくには入場料と別に抹茶代500円が必要!
キラリと光る竹林の太陽!見渡す限りの孟宗竹がそびえ立っています。
しばらくぼけ~っと見上げていました。雰囲気が静かで良いんですよねぇ・・・
カメラを竹に押し付けて一枚!「ぬぅーん!!!」とそびえ立つ感じ、竹がひんやりと冷たい!
静寂に耳を澄ましつつ進むと「抹茶」の香りがするではないですか!
こちらで「竹の庭」を眺めながら「抹茶」がいただけます。
竹の庭「休耕庵」
建武元年(1334年)報国寺開山「仏乗禅師」さまは、現在地に「休耕庵(竹の庭)」を建てて修行をなされました。
また余暇を得て、詩作を楽しみとしつつ、静かな御生涯をすごされました。
そのゆかりの御堂押久跡に、いまこんな美しい竹が生い繁るようになったのです。
何卒こころ静かに眺めて下さい。
功臣山「報国寺」配布冊子「禅とお茶と竹の庭」より引用
「休耕庵」のお姉さまに受付で購入したチケット(500円也)を渡して抹茶を作ってもらいます。
さすが年間何万杯出ているか分かりませんが、熟練のきめ細かい気泡が素敵です。
足利家の家紋「足利二つ引」と竹の笹をかたどった「落雁」です。
あったけぇ~。寒かったのでぬくぬくしますね。ほのかな苦みと、控えめな甘さが旅の疲れを癒してくれます。ぼけ~っとする。本当に。薫りも素敵。
気持ちよく日が差す午前中が美しく見られると思います。
竹林ゾーンを抜けると岩山が見えます。
石柱やお地蔵さんが多いですね。
詳しくは分かっていないようですが、足利公方がここで自害したりと戦乱で「報国寺」に関係して亡くなった方が多かったのかも知れません。
この岩肌をくり抜いてある横穴式墳墓を「やぐら」と呼ぶそうです。基本的にはお墓であることが多いようです。
鎌倉の観光スポット???だと「三浦一族のやぐら」や東照寺跡「北条高時のやぐら」などがありますね。
鎌倉公方「足利持氏」の嫡子「足利義久」のお墓ではないかと推測されている「やぐら」です。詳しくは分かっていないそう。
鎌倉「報国寺」や、近くの「浄妙寺」は、足利家ゆかりの地となっています。鎌倉幕府を打ち倒し、室町幕府初代将軍となった「足利尊氏」もこの地で過ごしていました。
「石庭・枯山水」
報国寺には「石庭」や「枯山水」もあります。ベンチが設置されていたので、暫くぼ~っとしました。
こちらは平成に入ってから地域の職人さんが造られたそうで、当日も職人の方が「石庭」や「枯山水」を整備していました。
鎌倉「報国寺」は岩山と竹林に囲まれているせいか午後になるとかなり影ってきて日が当たらなくなります。
気温も低くなり、竹林も日が届かず暗くなってしまいますので是非午前中か午後1番に向かわれることを強くお勧めします!!!
石庭わきには池もあります。水の音に癒されます・・・コポコポと小気味よい音が!水の音って気持ちよくないですか?癒されるし元気になりますね!
鎌倉「報国寺」のみどころ
実はこの記事を書く前にも一度訪れたのですが、午後3時くらいになってしまいまして・・・
抹茶も頂けず竹林はまだ太陽が出ているのに結構真っ暗でした(笑)
鎌倉「報国寺」の竹林を見るなら、晴れた日の午前中がオススメですよ!
- 「鎌倉駅」や「鶴岡八幡宮」からのアクセスは体力に自信のある方以外は徒歩でなくバスがオススメ!
- 「竹の庭」は必ず「休耕庵」とセットで見学するのがオススメ!入場料200円と抹茶代500円!
- 定期的に座禅会を開催していて参加可能!
- 午後は日が陰ってくるのが早く「休耕庵」の抹茶も終了してしまうので、午前中か午後1番に見学するのがオススメ!!!
みなさんの鎌倉観光の参考になれば幸いです!
鎌倉「報国寺」に関係する記事や周辺スポットはこちら↓↓↓
住所 〒248-0003 神奈川県鎌倉市浄明寺2−7−4
電話 0467-22-0762
拝観時間 9時~16時
(抹茶の受付は15:30まで。※混雑時は抹茶の受付を一時停止する場合がございます。
年末年始 12/29~1/3 は拝観休止をしております。天候等により拝観を休止する場合がございます。)
拝観料 境内無料(竹の庭200円、抹茶500円)
座禅会 8:00~10:30
(※7:30の時間厳守。途中での退場は原則不可。毎週日曜日 年中無休天候等により休止する場合がございます。)
公式ホームページ 「報国寺」
交通アクセス
電車では
■JR 鎌倉駅下車
○ 東京駅よりJR横須賀線直通 約60分(品川より約50分)
○ 新宿駅よりJR湘南新宿ライン直通 約53分
○ 新宿駅より小田急線特急 藤沢駅 約60分より江ノ電 約34分
■鎌倉駅より
○ タクシー 約7分
○ 京浜急行バス
鎌倉霊園正面前太刀洗・金沢八景行き/ハイランド行き 約12分
(浄明寺バス下車・徒歩3分)
車では
○ 横浜・横須賀道路 朝比奈インターより 約10分
※駐車場は若干のため、なるべく公共の交通機関をご利用ください。
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