今回は鎌倉の「杉本寺」に行ってきました。
「苔の石段」や、鎌倉市内でも唯一の茅葺き屋根を用いた建築で有名です!
参拝のポイント↓↓↓
- 体力ない方は鎌倉駅東口からバスがオススメ
- 杉本寺は鎌倉最古のお寺、茅葺きが雰囲気Good!
- 苔の石段と十一面観音は必見
- 境内の「大蔵弁財天」は金運アップのご利益あり
- 山頂からの絶景が美しい
- 近くにある「報国寺」や「浄妙寺」もオススメ
鎌倉「杉本寺」へアクセス!「苔寺」への道!!!
「杉本寺」へのアクセスはJR鎌倉駅東口から向かいます!写真奥方向へ真っ直ぐ歩いていきましょう!
鎌倉駅東口からバスで向かう方はこちら!
今回徒歩でアクセスする道をご案内をしていきますが、JR鎌倉駅東口からバスで向かうこともできます。
その場合は↓↓↓
JR鎌倉駅東口「京急バス5番乗り場」で乗車し「杉本観音バス停」下車となります。
JR鎌倉駅東口からまっすぐ行くとこの写真のように、「鶴岡八幡宮」の参道「若宮大路」へ出ます。
鶴岡八幡宮へ向かう人たちに交じって参道を歩いていきましょう!
参道を行くと鶴岡八幡宮の「三の鳥居」が見えてきます。
この信号を右方向「県道204号」へ進みます。写真の黄色のバスが見えている方です!
「杉本寺」へのアクセスは、「県道204号」を道なりに進んでいきます。
途中「宝戒寺(ほうかいじ)」というお寺の前を通り過ぎます。
まだ見学したことがないので、今度行ってみたいところです。
さらに道を行くと「岐れ路(わかれみち)」という名前そのまんまな交差点にたどり着きます。このまま写真の右手に進みます。
左へ行くと「鎌倉宮」や「荏柄天神社」などがあるエリアへ行くことが出来ます。
さきほどの「岐れ路」交差点から只管にまっすぐ歩きます。このあたりから段々と田舎風な景色になってきます。
「JR鎌倉駅」からここまで、大体15分くらいでしょうか。
鎌倉市内によく見かける案内板。
「杉本寺」へのアクセスは、結構歩くので道があってるかなと不安になります。しかし、周りを見ながら歩いていれば所々案内板が立っているので安心です!
「鎌倉市立第二小学校」。
この小学校が見えてくればまもなく「杉本寺」へ到着します。
鎌倉「杉本寺」へアクセス完了!!!鎌倉駅からおよそ30分というところです。ゆっくりだと40分はかかりそう。
ちなみに金沢街道(県道204号)を歩いていくと、進行方向の左側にあります。写真撮れなかったのですが、向かい側にはバイク屋さん?があります。
「杉本寺」の先には竹林で有名な「報国寺」や「浄妙寺」がありますのでお時間合う方は一緒に参拝されることをおススメします。
茅葺きの「山門」
「杉本寺」の山門の階段にはのぼりが沢山。
杉本寺山号「大蔵山)」しかし、千社札が凄いことになってる。
「運慶」の「仁王像」
鎌倉時代に活躍したかの有名な仏師(ほとけさまを彫る人)運慶作と言われる杉本寺「仁王像」。山門をくぐるとすぐに、目力がかなり強めの仁王像がお出迎えしてくれます。
ホント野暮なんですがちょっとした疑問が湧いてしまいました。なんかこの仁王像・・・
「杉本寺」の仁王像は乳〇がデカいんですよ。本当に・・・野暮なこと言ってすみません・・・
胴体だけを見ると「バルタン星人」っぽくないですか???私の錯覚でしょうか・・・
貼り札禁止の看板。看板作るくらいだからホントにお怒りなんだと思います。
どうしようもない程の「貼り札」。天井にもあるからお祭りのときとかに地元の人がお張りになっているんでしょうか・・・???
「鎌倉石」の「苔の石段」
杉本寺の見どころの一つである「苔の石段」。こちらの階段は「鎌倉石」という鎌倉地方で採掘された石でできています。
鎌倉石の特徴
「鎌倉石」は加工しやすいが削れやすく、水分を含みやすいため「苔」が生育しやすい環境なのだそうです。以前は苔の石段を上ることが出来たそうですが、苔や石段の損傷が激しいことから、となりに参拝用の石段が造られました。
財運アップの「大蔵弁財天堂」
「苔の階段」のとなりには「大蔵弁財天堂(おおくらべんざいてんどう)」があります。「杉本寺」は木々からの木漏れ日が美しい。
お線香を立てられます。おばあちゃん家を思い出します。
「杉本寺」は良い感じに写真を撮るのが難しい場所でした。でも写真撮るの楽しいですよね!
弁天様。こちらをお参りすると、大きな蔵が立つほどのご利益に恵まれるそう。
何が祀られているのか詳細が分かりませんでした・・・だいぶ茂っている感じ。
奥に祠があるようなのですが、一面が池になっていて近づけません。
かわいらしいサイズの鯉がスーッと挨拶しにやってきました。
鯉が動くときに水面に波紋が出来るのが面白くてしばらく見とれてしまいました。
写真で伝わらないのが残念。
山からの湧水なのかすごく綺麗な透き通った水。
ついつい手を浸してみたくなりました。
昔はこの階段を通って杉本寺本堂まで行くことが出来たそう・・・昇りってみたい・・・人が通らないおかげで苔がキレイに育ってくれています。
前を行く女性が「はぁはぁッ!!!」と激しくお疲れでした。
季節の花
可憐な花も咲いておりました。
杉本寺の花
春の花→寒緋桜、シャガ、五寸菖蒲、椿、ツツジ
夏の花→イワタバコ、ホタルブクロ、紫陽花、百日紅
秋→酔芙蓉、水引草、彼岸花、紅葉、銀杏
冬→山茶花、千両、梅、鑞梅、水仙
太陽に照らされた「みかん」がありました。境内の植物も色々あって楽しめます!
本尊「十一面観音立像」と「御朱印」
そして階段を上がると鎌倉「杉本寺」本堂へ到着。本堂内は写真撮影禁止でした。
この日はたまたま本堂内で行事が執り行われていました。普通に見学できたのでラッキーでした。
本尊である、行基・慈覚・恵心らの作と言われる「十一面観音」が拝見できますので是非その目でお確かめください。
御朱印や掛け軸など
因みにこちらで「御朱印」もいただけます。ここ鎌倉の「杉本寺」は坂東三十三観音霊場、鎌倉三十三観音霊場の第一番札所です。
本尊十一面杉本観音とご詠歌の御朱印や掛け軸がいただけます。
御朱印
本尊十一面杉本観音とご詠歌の御朱印→500円
坂東札所霊場巡りの白衣(宝印のみ)→300円
掛け軸
十一面観音 20,000円
吉祥観音 18,500円
墨絵十一面観音 18,000円
結縁観音 16,000円
瑞祥観音 18,000円
新十一面観音 15,000円
福帯観音 15,000円
七観音(中) 12,000円
聖観音(小) 11,000円
聖観音(小)横軸 11,000円「
お手水が・・・杉本寺は神社なのかお寺なのかわからなくなります。
「えんかすい」と読むのでしょうか・・・調べても由来など分かりませんでした。
本堂側から「苔の階段」を見下ろしたところ。日差しがいい感じ。
「杉本城と三浦一族」の「歴史」
杉本寺(すぎもとでら)は、延暦寺で有名な「最澄(さいちょう、空海のライバル?)」が始めた天台宗のお寺です。
歴史
坂東三十三観音霊場の第1番札所であり鎌倉で1番古いお寺となっています。
寺の歴史によれば、734年に行基による創建で、開山する際に本尊である十一面観音をおまつりしたそうです。
1189年にお寺は火事に見舞われました。この火事で本尊である十一面観音像は自ら本堂から出て避難し逃げたという伝説があるそうです。
『吾妻鏡』では「大倉観音堂」と呼ばれていた時期もあるそうです。
1189年の火災時には別当である浄台房(じょうだいぼう)が炎の中から観音像を運び出して事なきを得たそうです。
1191年には源頼朝が参拝し、修理のためのお金を収めたこともあるそうです。
お寺の山上には昔「杉本城(すぎもとじょう)」がありました。
源頼朝に仕えた三浦義明(みうらよしあき)の息子で あり杉本氏の開祖であった杉本義宗(すぎもとよしむね)が三浦半島から鎌倉へ出て築城したそうです。
源頼朝が伊豆で挙兵すると三浦一族は源氏に味方しました。源頼朝が石橋山の合戦で大庭景親に敗北すると、平家の畠山重忠が進軍してきました。
この畠山軍を三浦氏に対する攻撃と誤解し三浦軍は杉本城内から畠山勢に攻めかかりました。
本来は三浦家と畠山家は婚姻関係があり戦う気はなかったそうですが、三浦家の勘違いから戦闘が起きたそうです。
このとき三浦家は89歳になる三浦義明が少数で城に立てこもり戦死したそうです。(すげぇじいさんだ!!!)
「杉本寺」の前身である「杉本城」は軍事拠点拠点として重要な役割を果たしていました。
南北朝時代には鎌倉府執事を務めた斯波家長)が治めていましたが、南朝方の北畠顕家に攻められ、この寺で自害しています。
「五輪塔群」と「地蔵尊」
杉本城の戦いで亡くなった人たちを供養したと伝えられる石塔群。
そのとなりにはお地蔵さん達がいます。こちらはほのぼのした雰囲気です。
手前のお地蔵さんだけタイプが違います。1番古いお地蔵さんだそうです。
「白山大権現」と「熊野大権現」
杉本寺の奥には「権現堂」があり「白山大権現」と「熊野大権現」に分かれています。
「白山大権現」は杉本寺の本尊である十一面観音と関係が深いそうです。
昔はお寺と神社が一体となって祀られている場所が多かったそうで「神仏習合」と呼ばれています。
そのころには全国にたくさんお祀りされていたそうです。明治時代に起きた「廃仏毀釈」などで大分その数を減らしてしまったそうです。
こじんまりしたお堂。「熊野大権現」は熊野古道で有名な熊野神社の神様ですね。
みかんが供えてある。境内のみかんを誰かお供えしたのかな?
なぞの球状の石がまつってありました。由来は不明。
風車が刺さっている。じいちゃんがよく見ていた「水戸黄門」の「風車の弥七」を思い出しますね。
「鐘楼堂」
杉本寺の鐘楼とお地蔵さん。
毎回思うんですが「鐘楼」をとるのは難しい・・・
「山頂の絶景」
こちらの鎌倉「杉本寺」本堂からさらに山頂へ上がることができます!個人的に隠れたビューポイントだと思っています!!!
元々は杉本寺は「杉本城」として運用されていた場所なので、定かではありませんが、山頂は本丸として使われていたのでしょう・・・鎌倉時代には本丸とは言わないのかもしれませんが・・・
お寺の住居かな???ここで行き止まりです。「杉本城」の跡とか遺跡があるのでしょうか。
「杉本寺」の頂上から見る景色は素晴らしい!!!
山頂から降りてくると結構高いところにあったんだなと感じました。山門と受付のおじさま・・・山門と人影がなんか好き。
寒いので日差しが暖かくてうれしい。このあとさらに「県道204号」を「明王院」や「光触寺」まで歩いていきました。
とても良い雰囲気の場所だったなぁ。
「みどころ」まとめ
鎌倉最古というだけあって、建物の質感と雰囲気がほかの鎌倉のお寺と全く違って楽しめました。
山門と本堂の「茅葺き屋根」も壮観で、本堂へ向かう「苔の階段は」日差しとマッチしてとても美しい。目にも優しい(笑)
個人的には境内にある「大蔵弁財天」の湧水で出来た澄んだ池が気に入りました。
凄く静かで鎌倉でも最古の香りが感じられるので是非行ってみてくださいね!!!
参拝のポイントまとめ
「杉本寺」基本情報
住所 〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂903
TEL 0467-22-3463
拝観料 大人(中学生以上):200円 小人(小学生まで):100円
拝観時間 8:00~16:30(入山の受付は16:15まで)
駐車場 ありません
交通アクセス
「JR鎌倉駅」から 京急バス5番乗り場「杉本観音」下車 徒歩1分ほど
「杉本寺ホームページ」
コメント
コメント一覧 (2件)
鎌倉最古の建築物について、、
新田義貞の鎌倉攻めで建築は消失したモノと考えて居ましたが、、、
調べた結果は、
最古は、円覚寺の舎利殿で、平安時代。
第二位は、八幡宮の建て替えで鎌倉時代の社を荏柄天神に移築した。
第三位は杉本寺が1600年代だそうです。
ぼ輔さん
情報ありがとうございました。
なるほど・・・参考にさせてもらいますね。