鎌倉「大巧寺」は、鎌倉駅東口から徒歩5分程の場所にある鎌倉時代に活躍した僧侶「日蓮」が開祖である「日蓮宗」のお寺です。
お寺の参道には季節の花が植えられ、そのそれぞれに名札を付けてくれているので、花の名前も知ることができて楽しめます!
また「安産祈願」のご利益もあり、季節の花と合わせて女性に人気のお寺です。
裏参道~鎌倉駅東口側~
もともとは「浄明寺・十二所」周辺にあった「梶原景時」の邸宅内に「大行寺」という真言宗のお寺があり、鎌倉幕府を開いた「源頼朝」が軍議を開き大勝を収めたことから、「大巧寺」と改められたと言われています。
本堂・歴史
「大巧寺」では犬を縁起物としており。「戌の日」は縁日となっており、戌の日や大安の日は参拝者で混雑します。
社務所・伝説
鎌倉「大巧寺」に安産祈願の参拝をするときに予約は不要で、お参りされるときに寺務所で出産予定日などを書いて提出すれば、出産予定日までに「大巧寺」の住職さんが毎朝安産祈願をしてくれるそうです。
「大巧寺」では、安産祈願のため2500円を納めると、安産祈願の御祈祷をした、お守りのセットを頂けます。
鎌倉「大巧寺」5世住職の日棟は毎朝、比企谷「妙本寺」にお経を読みに行くことを日課としていました。
天文元年(1532年)4月8日(新暦5月13日)早朝、滑川加能橋の陰に下半身血まみれの女が泣いているのに気づいたといいます。
日棟が女に「どこの誰で、何故このような所をさまよっているのか」と質問すると、女は「大倉」に住む、秋山勘解由の妻であり、お産の際亡くなってしまったが、迷いがあり成仏ができないと訴えました。
話を聞いた日棟は、女に法華経を読んであげたそうです。すると、いつのまにか女はいなくなってしまいました。
3日後、日棟の前に再び女が現れました。
日棟が経を読んでくれたおかげで、成仏できましたと礼を述べ、生前から貯めていたらしいお金を差し出し、夫の秋山勘解由にこの出来事を伝えて欲しいこと、宝塔を建立し供養して欲しいこと、供養してくれたなら、この恩返しとして妊娠した女が安産するよう力を尽くすことを伝えました。
「産女霊神」として女を祀り、五輪塔を立てることを約束すると女は礼を言い立ち去りました。
この事を女の夫である、秋山勘解由に伝えるととても驚いたそうですが、また日棟が妻を成仏に導いてくれたことがわかると感謝し、寺の檀家となり五輪塔建立に協力したと言います。
現在「大巧寺」境内にある「産女宝塔」はこの時に建立されたものとされます。
(参照→産女霊神縁起)
表参道
鎌倉駅の「若宮大路」側の入り口を表参道と間違えやすいですが、本来こちらが「表参道」です。
↑↑↑の写真よりもっと手前には古い石碑があり、旧参道を忍ばせています。
観光の方には、鎌倉駅に近い「鶴岡八幡宮」へつづく「若宮大路」側の綺麗な参道がオススメですが、歴史好きの方には本来の表参道である旧参道からお参りして見て欲しいです!(古臭い雰囲気があった方が、歴史ある街を歩くとき楽しくないですか???笑)
まとめ
鎌倉「大巧寺」の見どころを簡単にまとめます。
- もとは「浄明寺・十二ヶ所エリア」にあった「大行寺」を移築したもの
- 「源頼朝」が軍議を開き大勝利した、縁起の良いお寺!
- 「安産祈願」にご利益あり!
- 季節の花が植えられ、それぞれに名札がついていて楽しい!
いかがでしたでしょうか?
みなさんの鎌倉散策の参考になれば幸いです!
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