今回訪問したのは鎌倉にある「妙法寺です!
鎌倉「妙法寺」は「苔寺」としても知られていて、境内奥にある「苔の石段」がとても美しいお寺です。
静かな雰囲気に癒されること間違いなし!ぜひ行ってみて欲しいお寺です!
それでは早速ご紹介していきます!!!
「総門」「本堂」「庫裡」
こちらは鎌倉「妙法寺」の入り口です。右手に見えるのは妙法寺「総門」です。
普段は閉門されているので、左の受付で拝観料300円を払って見学しましょう!
鎌倉「妙法寺」
ここは布教のため安房(千葉県南部)から鎌倉に入った日蓮聖人が、最初に草庵いわゆる松葉ヶ谷御小庵を結んだと伝えられている地です。
辻説法などで他宗を批難したため草庵が焼き打ちにされた「松葉ヶ谷の法難」の場所もこのあたりであるとの伝承があります。
のちに護良親王の皇子である楞厳丸(日叡・にちえい)が、悲壮な最期を遂げた父母の供養と日蓮聖人の遺跡を守るためにこの寺を建て、山号を楞厳山としました。
本堂は、細川家の寄進による見事な欅造りです。
護良親王の墓がある山頂からは、市街地と海を見渡せます。
鎌倉市設置の案内板より
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こちらは肥後藩主の細川家の寄進による欅造りの妙法寺「本堂」です。
本尊は「一塔両尊四師」というのだそう。
「大覚殿」「仁王門」「扇塚」
鎌倉「妙法寺」の「本堂」を見学したら、こちらの案内に従って境内奥へどうぞ!
奥にある「苔の石段」「仁王門」などが美しいですよ!
奥に見えるのが「仁王門」。境内の雰囲気ある細道を辿っていきます。
「仁王門」手前には「大覚殿」という建物があります。
中央に釈尊、左に妙法稲荷大明神、右に熊本城天守閣にまつられていた加藤清正公の尊像(細川家寄進)を安置。
朱塗りの「仁王門」。
「仁王門」左手には「扇塚」という 作家里見弴氏の筆による塚があります。
4月には、使い古された舞扇を持ち寄って供養が行われているそうです。
鎌倉「妙法寺」の「仁王像」です。凛々しいですね・・・目が印象的。
「苔の石段」「化粧窟」
美しい妙法寺「苔の石段」です。苔の保護のため通行禁止です。
「苔の石段」といえば、「杉本寺」も有名ですね!!!
こちらは「苔の石段」の左隣にある「化粧窟」には柔和な表情の日蓮像が置かれています。
表情は参拝して確認してみて下さいね!
「苔の石段」の代わりに右隣に普通の階段があります。登りながら耳を澄ますと、歩くたびに「ポーンポーン」と不思議な音が反響しますよ~面白いので耳を澄まして登ってみて下さいね!
「法華堂」「釈迦堂址」「鐘楼」
こちらは鎌倉「妙法寺」の「法華堂」。
本尊は「除厄祖師」で日叡上人作、水戸家による建立のお堂です。
妙法寺の「鐘楼」。「鐘楼」の前には地蔵が置かれています。
妙法寺「縁起」「御小庵址」「日叡、南の方、大塔宮御墓」
鎌倉「妙法寺」縁起
当山は1253年、日蓮大聖人が千葉県安房より鎌倉に来られ、初めて開かれた法華経弘通の道場であり、身延山に入山されるまでの二十数年に渡って住まわれた霊跡です。
第5世である日叡上人は、後醍醐天皇の御子息、護良親王の御子で日蓮大聖人を慕い、鎌倉松葉ヶ谷のご草庵あとに堂塔伽藍を復興されました。
江戸期には第11世日澄上人は「日蓮聖人註画讃」「法華経啓運抄」など幾多の著書を著わし、学僧として世に知られました。
江戸幕府第11代将軍、徳川家斉はよく妙法寺にお参りに来られていました。当山の総門、仁王門、法華堂が朱塗りなのはそのためです。
また明治中期まで境内に将軍御成の間が置かれていましたが、残念ながら現存しておりません。
1345年、室町幕府初代将軍の足利尊氏の勧めにより、松葉ヶ谷より京都へ移された法華堂が現在の京都大本山「本圀寺」であります。
現存の本堂は、文政年間細川家当主が、幼くして亡くなった御息女の菩提を弔うために建立されました。
「妙法寺」以外にも日澄上人が住職を務めた、材木座エリアにある「啓運寺」と寺号を交換したという話も残されています。
こちらは御小庵跡です。
こちらを左手に進むと「日叡上人墓」「日蓮大聖人塔」「南の方墓」があります。
右手に進むと「護良親王(大塔宮)墓」があります。
日蓮上人と白猿「松葉ヶ谷法難」
文応元年8月27日の宵のこと、御小庵で日蓮大聖人が夕べの読経をしておられますと、つと衣の袖をひくものがあります。
何事かとご覧になられますと、それは一匹の白猿ではありませんか。猿はなおも大聖人の袖をひいていづこかへご案内しようといたします。
猿のみちびくままに山中に分け入られますと、しばらくして御小庵のかたで人々の、ののしり騒ぐ音がいたします。
これは自分に危害を加えようとするくわだてがあって、猿が知らせてくれたに違いない「礼の一言も・・・」と思われてあたりを見廻すともう猿の姿はありません。
ふと近くに山王権現の祠がありました。「猿は山王様のお使い」と聞いているが、今宵は自分を助けるために猿をおつかわしになったのかと思い、山王の祠に一礼し「法華経の行者は必ず天が之をたすける」とあるのはこのことであると、ますます不惜身命のお志をかためられたと伝えております。
鎌倉「妙法寺」配布のパンフレットより
基本情報
鎌倉「妙法寺」はなんといっても境内奥にある「苔の石段」を見学してみてほしいです!
静寂の中、心が癒されること間違いないですよ!
鎌倉「妙法寺」基本情報
住所 〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町4丁目7−4
電話 0467-22-5813
拝観時間 9:30~16:30
拝観料 300円
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