鎌倉「海蔵寺(かいぞうじ)」は、建長5年(1253年)に鎌倉幕府第6代将軍「宗尊親王」が「藤原仲能」に命じ創建したお寺です。
室町幕府初代将軍となった「足利尊氏」ら倒幕の軍により鎌倉幕府が滅亡した際、消失していしまい、消失する前は「鶴岡八幡宮」や、北鎌倉の「円覚寺」や「建長寺」にも引けを取らない規模のお寺でした。
焼失後、応永元年(1394年)に「上杉氏定」により開基、「心昭空外」を開山に迎え「海蔵寺」は再建されました。
本堂の十一面観音、本堂裏には現在の住職が造営したとされる石庭があり非公開となっており、境内の「啼薬師(なきやくし)」、茅葺きの庫裡、鎌倉十井に数えられる「底脱の井(そこぬけのい)」、「十六の井(じゅうろくのい)」などの史跡が残されています。
境内はお坊さんたちによって清掃や手入れが行き届く花寺として有名で、4月には「カイドウ」、9月の「ハギ」が咲き、多くの観光客が訪れる隠れた人気スポットで大変おススメです!。
- 「薬師堂」で金色の「薬師如来像」を参拝すべし!
- 悠久を感じる「底抜の井」の美しい湧き水
- 綺麗に清められた境内の雰囲気が素敵
- ミステリアスな洞窟の「十六の井」
- 近くの鎌倉五山第3位「寿福寺」や恋愛出世運にご利益の「葛原岡神社」もオススメ!
「鎌倉駅西口」からアクセス!
JR鎌倉駅に着いたら西口改札にでます。東口ではないので要注意です。
鎌倉駅西口を出て正面の通りをまっすぐ行くと、食料品スーパー「紀ノ国屋」がある交差点に出ます。
「市役所前」交差点を写真↑↑↑右方向に進んでください。まっすぐ進むと金運アップの「銭洗弁天」や出世運にご利益の「佐助稲荷神社」へ行くことができます!
「市役所前」交差点を右に曲がりひたすら進んでいくと「海蔵寺」に到着します。
途中には参道が美しい鎌倉五山の一つ「寿福寺」や鎌倉武将の相馬師常にゆかりのある「八坂神社」があります。
鎌倉駅西口から2~30分ほど歩くと鎌倉「海蔵寺」へ到着です。
駐車場や拝観料は???
海蔵寺の参拝用駐車場は約20台ほど
参拝料はありません!
「源氏山公園」からのアクセス
「海蔵寺」へのアクセスは、鎌倉駅からJR横須賀線の線路ぞいに向かう道と、「源氏山公園」から「化粧坂」を通って向かう行き方があります。
近くにある、恋愛や出世運にご利益のある「葛原岡神社」や金運アップの「銭洗弁天」も一緒にお参りするのがオススメです。
「源氏山公園」から「化粧坂」の切通しを降りてみたい方はぜひトライしてみてください!!!
鎌倉七口のひとつで迫力の坂道となっています。(この化粧坂のような入口が鎌倉に七つあったことからそう呼んでいるそう。)
急な坂道、小学生たちが駆け下りていった・・・元気だな!!!
「源氏山公園」から「海蔵寺」へのアクセスは化粧坂を下りると住宅街に出ます。
近くに案内板もあり、「海蔵寺」へのアクセスは迷わないはずです。
「山門・美しい境内・鐘楼」
そびえたつ鎌倉「海蔵寺」山門。
山門をくぐると「海蔵寺」の境内がもう本当いい感じなんですよ!!!
「海蔵寺」へは初めて参拝したのですが、清潔な空間が保たれていてかなり良い空気感!
「海蔵寺」へは正面とは違う山門からも入れます。
こじんまりした鐘付きのお堂。
「鐘楼」をうまく撮るのはいつも難しい・・・
「薬師堂・薬師三尊・十二神将像」
「薬師三尊」の「薬師如来座像」を中心に「日光菩薩像」と「月光菩薩像」さらにその脇に「十二神将像」が置かれています。
「薬師堂」には、黄金色の「薬師如来座像」が安置されています!美しかった!!!
「啼薬師(なきやくし)」や「児護薬師」と呼ばれており、胎内には「海蔵寺の裏山で毎晩赤ちゃんの泣き声が聞こえ、その地面を掘ったところ出てきた」と伝わっている、仏面が納められているそうです。
60年に一度開扉されるそう!驚き!!!
薬師如来様を拝むと、空が晴れ渡っていきました・・・嘘です。初めから晴れていました。
「本堂・庫裡」
「海蔵寺」の額、堂々とした字ですね。
開山と伝わる心昭空外坐像が安置されています。
ここ「海蔵寺」本堂の裏庭は非公開となっている庭園があります。
本堂脇のスペースからちょっとだけのぞき見できますよ!何気ない鎌倉の穴場紅葉スポットです!!!
「海蔵寺」は本当雰囲気がある。行ったことない人はもったいないですよ!
白川郷のの茅葺き旅館みたい。
「十六の井・庭園」
「海蔵寺」境内の裏には湧水がある場所があり、「十六の井」とよばれており枯れることがないと言い伝えられており、4×4の16個の丸穴があいていて、そこから水が湧き出しています。
井戸ではなく「納骨穴」の可能性もあるそうで(だとしたら見学するのは不気味ですね・・・後から調べて知った・・・)
十六菩薩になぞらえたものとも言うが、正確なことは不詳だそうです。洞窟の壁に観音菩薩像と弘法大師像が祀られています。
湧き出す水にうつる「海蔵寺」庭園の紅葉。
「海蔵寺」本堂の裏には庭園があります。過度に盛られていないので自然な感じでいいです。
その昔は北鎌倉の「建長寺」やあの「鶴岡八幡宮」にも負けない規模のお寺だったそうです。
本堂の縁側もなんかいい感じ。
お寺のシンボル「赤い傘」
自然な感じで良いですね!ホント個人的に気に入ってます。お寺までの道も紅葉や花がキレイだしオススメ!
「底脱の井・歴史」
「海蔵寺」の山門のわきには鎌倉十井(かまくらじっせい)のひとつ「底脱の井(そこぬけのい)」があります。今も清水が湧き出しているようです。
鎌倉時代の武将、「安達泰盛」の娘「千代能(ちよの)」が
「千代能がいただく桶の底ぬけて水たまらねは月もやどらず」が詠んだことが由来と伝える。
夕食に使う水を汲みに来たとき千代能のもつ桶の底が抜けてしまったそうです。
しかし、桶の底が抜けたコトがきっかけとなり心の煩悩が解けて悟りの境地に至ったことから「底脱の井」と呼ばれています。
「海蔵寺」にある「底抜けの井」にうつる「底抜けに青い空」
「海蔵寺」は「臨済宗建長寺派」のお寺です。
山号は「扇谷山(せんこくざん)」で、本尊は「薬師如来」です。
1253年に創建されましたが、鎌倉幕府が攻め滅ぼされた時に焼失してしまいました。
1394年に第2代鎌倉公方「足利氏満」の命令により、「上杉氏定 」 が「空外」を開山として創建したそうです。
「上杉氏定]は、第3代鎌倉公方「足利持氏」」 にも仕えました。
その後、「足利持氏」と勢力争いをしていた「上杉氏憲 」が反乱を起こすと、持氏方は一時敗れてしまいます。
「足利持氏」に加担していた「上杉氏定」は神奈川県の藤沢市で自害しています。
その後の「海蔵寺」は、上杉氏の保護の下で栄えました。
「海蔵寺」境内には水が湧き出ている「十六の井」と鎌倉十井のひとつ「底抜けの井」があり今もなお湧き出る湧水が鎌倉時代からの歴史を感じさせてくれます。
みどころまとめ
鎌倉のこんな奥地に素敵なお寺があるとは知りませんでした!
鎌倉は好きなので、今まで何度か来ましたが知らなかった・・・人の多さも程々で静かに見学できます。
多くの人でにぎわっている「鶴岡八幡宮」なども素敵ですが心静かにゆっくりしたいときは、鎌倉「海蔵寺」おススメです。
海蔵寺は四季の花でも有名です。今回は時期が外れていたのですが。
7月にはノウゼンカズラ。4月にはカイドウ。9月はハギが見れます。
参拝のポイントまとめ
- 「薬師堂」で金色の「薬師如来像」を参拝すべし!
- 悠久を感じる「底抜の井」の美しい湧き水
- 綺麗に清められた境内の雰囲気が素敵
- ミステリアスな洞窟の「十六の井」
- 近くの「寿福寺」や「葛原岡神社」もオススメ!
「海蔵寺」基本情報
住所 〒248-0000 神奈川県鎌倉市扇ガ谷4丁目18?8
電話番号 0467-22-3175
定休日 無休
拝観時間 9:30~16:00
拝観料 無料
駐車場 無料 約20台停められます。
交通アクセス JR横須賀線「鎌倉駅」西口から徒歩20分
住所 〒248-0000 神奈川県鎌倉市扇ガ谷4丁目18?8
電話番号 0467-22-3175
定休日 無休
拝観時間 9:30~16:00
拝観料 無料
駐車場 無料 約20台停められます。
交通アクセス JR横須賀線「鎌倉駅」西口から徒歩20分
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