「あじさい寺」として有名な鎌倉の「明月院(めいげついん)」へのアクセスと見どころをご紹介します!
モンゴル帝国の元寇を2度も防いだ「北条時宗」の父「北条時頼」の菩提寺としても有名です!
- アクセスは鎌倉駅より北鎌倉駅からが便利!
- 明月院のアジサイ95%は姫アジサイ!その美しい青色は「明月院ブルー」と呼ばれている
- アジサイがもっとも鮮やかになるのは6月終わり
- 満開は6月!境内のあちこちにある「アジサイの小路」は必見!!!
- 紅葉も美しい「本堂後庭園」は最高の撮影スポット!!!
- マスコットの「ウサギ」が可愛い!
最寄り駅「北鎌倉駅」からのアクセス
北鎌倉駅から「明月院」へのアクセスは少し歩くので、初めて行かれる方は迷うかもしれません。
分かりやすく写真とともに「北鎌倉駅」からのアクセスをご案内します!
この時の季節は6月、明月院は「あじさい寺」として有名でこの時期はかなり混んでます。
「鎌倉駅」からは電車かバスで「北鎌倉駅」まで移動するのがオススメ
電車で移動の方は「JR鎌倉駅」から横須賀線で「JR北鎌倉駅」へどうぞ。
バスの方は、JR鎌倉駅東口ロータリー②番乗り場から「大船駅東口行き」に乗車バス停「明月院」下車です。
不安な方はバス停「北鎌倉」で下車してこちらの記事を参考にアクセスしてみてくださいね!
出口が近づくと人でごった返しています。黄色の看板に書いてありますが、このまま真っ直ぐ進んで東口へ出ます。
東口を出て右に曲がるとこんな感じの道に出ます。丁度左手に鎌倉五山第二位の「円覚寺」があります。
先ほどの道を行くと右手にこんな踏切があります。踏切を渡ると「東慶寺」があります。
紅葉の時期はここから電車と紅葉のコラボ写真が撮れますよ!
先ほどの線路沿いの道をまっすくぐ行くと、こんな感じの場所に出ます。
この先には通称「明月院踏切」と呼ばれる「第三鎌倉道踏切」があります。
案内の看板が出ています。左へ250メートルだそう。
「明月院」の石柱がありますので、こちらの「明月院通り」をまっすぐ進みます。
お疲れさまでした!鎌倉「明月院」へアクセス完了です!!!
明月院「アジサイの種類」を知ってもっと参拝を楽しもう!!!
あじさいの小路。トトロとか出そうですね。もう大人だから見えないけれど・・・
「姫アジサイ」明月院ブルーが美しい
境内ののあじさいは「明月院ブルー」と呼ばれるそうで、6月の終わりごろが特に鮮やかな青になるそうです。
境内のあじさいは、95パーセントくらいが「姫アジサイ」なのだそうです。(明月院さんの説明より)
シュガーホワイト
こちらは白が美しい「シュガーホワイト」はオランダの西洋アジサイです。
大振りでピュアな白色がゴージャスですね。「てまり咲」とよばれる咲かたです。
3月~5月頃が見ごろの「スノーフレーク」
「スノーフレーク」は、学名はギリシャ語で付けられていて「Leucojum」です。
「白いスミレ」を意味しスミレのような香りがします。
春になる3月~5月頃に花を咲かせ、鈴蘭に似た丸みとフリルのようなかわいらしい花びらが特徴です。
日本原産種の「ガクアジサイ」
こちらは「ガクアジサイ」です。
日本産の原種で花言葉は「謙虚」なんだそう・・・日本人っぽいですね(笑)
「ガクアジサイ」はほかのアジサイに比べて装飾花の数が少なく、その姿が謙虚に見えることにちなんでいるとされています。
ガクアジサイの品種は70品種以上あるといわれ、その姿が額縁に似ていることから「ガクアジサイ」を命名されたそうです。
かわいらしいけど、あじさいには毒があるんですよね・・・ご存知でしたか???口に入れなけらばなんともないそうです!!!
水面に浮かぶ「明月院ブルー」のあじさい。梅雨のムシムシした時期なので、涼しげでGOOD!!!
角度や光によって違う「明月院ブルー」を見せてくれます。
「山門・花想い地蔵」
「明月院」の中は、所々あじさいが活けられています。
明月院「花想い地蔵」
人は誰しもはかない花の思い出の中に生きています。
大切な人との分かれ、いとおしい物との別れ
そんな時ふと目を止めた花が、どんなにか心を慰めてくれたことでしょう。
「慈しみ深き花地蔵」より
角度を変えて写真を撮ると、ちょっとはにかんでいるようにも見えますな。
結構浴衣を着ている女の子が多かったなぁ。浴衣を着て回るのも楽しいかも知れません!
「明月院やぐら・瓶の井」
明月院やぐら(羅漢洞)
「やぐら」は鎌倉時代特有のものである。
間口7メートル、奥行き6メートル高さ、3メートルで鎌倉市現存の最大級である。
壁面中央には釈迦如来、多宝如来の二仏と両側に十六羅漢を浮き彫りにし中央に明月院中高開基「上杉憲方(うえすぎのりかた)」をまつる宝篋印塔、その前には禅宗様式をあらわした香炉が安置されている。
このやぐらはもともと、永歴元年(1160年)平治の乱、京都で戦死したこの地の豪族山ノ内俊道の菩提供養のために子供である山ノ内経俊によって造られたと伝えられ、その約220年後に上杉憲方が生前に自ら墓塔を建立したと伝えられるが、凝灰岩質であるために風化が著しく、それたの彫成年代は明確ではなく今後の解明が待たれる。
上杉憲方公は上杉重房公の四代目の曾孫で山ノ内上杉家の祖。
憲方公の子孫憲政の時、北条氏康との戦に敗れ越後の長尾景虎を頼り上杉の家名をゆずった。
長尾景虎は後の戦国大名の武勇、上杉謙信である。
明月院設置の説明板より
こちらが「やぐら」です。お墓であることが多いようです。
瓶の井(つるべのい)
「鎌倉十橋(かまくらじっせい)」の一つ
井岩盤を垂直に掘り抜いてつくったとみられ、内部が水瓶のようにふくらみがあることから「瓶の井」と呼ばれ、鎌倉十井のなかでも現在使用できる井戸としては数少ない存在である。
鎌倉十井とは
江戸時代水質のあまり良くなかった鎌倉の地において、数多くある井戸の中でも特に良質の水が湧いたと伝えられる十の井戸
明月院設置の説明板より
井戸にアジサイが添えられていて、華やかさがありますね!
「北条時頼の墓・月笑亭」
「明月院」の本当の名は「最明寺(さいみょうじ)」と言います。もっとも明るいお寺・・・当時は暗い世相だったのでしょうか・・・
「北条時頼」の公墓所モンゴル帝国の襲来を2度防いだ、第8代執権「北条時宗」のお父さんです。37歳でお亡くなりに・・・
子供の時宗は28歳・・・どんだけストレスにさらされていたのか・・・時宗は「円覚寺に墓所があります。
明月院内にある良い雰囲気の茶室「月笑軒」。
境内の庭園を見ながらお茶や食事が楽しめます。
鎌倉石を使った石段
こちらは「鎌倉石」でできた石段と6月にはあじさいで覆われる参道です。
「鎌倉石」は鎌倉でとれる特殊な石で、「杉本寺」の苔の階段などに使われています。
柔らかくて加工しやすいが削れてしまいやすいのが特徴で、苔が住みつくのに適した石。現在は採掘されておらず入手が困難で高価となっているそう。
「特別公開の本堂後庭園」
「明月院境内」の「本堂後庭園」入り口付近です。年に2度ほど限定公開されます。
紅葉と木漏れ日が美しい・・・
「紅葉」と「枯山水」最高の撮影スポット!!!
空気が静かで良いんですよね。時頼さん良いとこにつくりましたなぁ・・・
優しい表情のお地蔵さん。木漏れ日に照らされ笑っているようだった。
「悟りの窓」
明月院と言えばこの「悟りの窓」!!!写真撮るのに長蛇の列ができていました・・・思わず並んでもうた。
「円窓」が迷いの中暗がりを照らす一片の光を表しているかのようですね。
「御朱印・ウサギのモモ君」
明月院の御朱印は本堂となりの事務所でいただけます。
御朱印
ご本尊である「聖観世音菩薩」を中央に右上に鎌倉観世音第三十番の印、真ん中に佛法僧寶の三宝印、左上に福源山の文字、左下に明月院の文字、そして明月院の印が押されています。→300円
御朱印帳
ウサギモチーフにした御朱印帳が5色用意されています→大きさ約18×12cm、各1500円(紺、赤、黄、水、ピンク)
カワイイウサギが跳ね回る花畑を背景に、左上に御朱印帳の文字が入っています。
古今よりウサギは月の使者とされていて、様々な書物に登場しています。
「モモ君の石像」
なんて特技を持ってるんだ!たまに月に出張へ出かけるようです・・・
月からの使者「モモ君」・・・明月院を裏で動かしている存在。
「歴史・由来」
「明月院」は山号を「福源山」といい、臨済宗建長寺派のお寺です。
創立者は上杉憲方、初代住職は「密室守厳」、創建は「上杉憲方」、本尊には聖観音が祀られています。
アジサイの名所で通称「あじさい寺」という名前でも知られています。
お寺の言い伝えでは、平治の乱で没した「首藤俊通(しゅどうとしみち)」を弔うために1160年にその子の経俊(つねとし)が「明月庵(めいげつあん)」を建てたのが始まりとされます。
「上杉憲方」は「明月院」中興の人物とされているのですが、実際の創建者は憲方とみるのが通説となっています。
明月院は、「禅興寺(ぜんこうじ)」という寺の塔頭(寺の中の建物の一部)であったが、本体の「禅興寺」は明治初年頃になくなってしまい、「明月院」のみが残っています。
「禅興寺」の創建は鎌倉幕府5代執権「北条時頼」です。
時頼は「最明寺」と名前をつけましたが、時頼が亡くなると廃絶してしまいました。
時頼の嫡男「北条時宗」は「蘭渓道隆」を初代の住職としてこれを再興し、「最明寺」から「禅興寺」と名前を変えました。
お寺の名前の変化をまとめると
「明月庵」→「最明寺」→「禅興寺」→「明月院(現在)」となっています!
アジサイ寺の由来
アジサイを植えたのは割と最近で太平洋戦争後に、物資不足から参道に使うくいが足りなかったそうです。
杭の代わりに「手入れが結構楽」ということで、アジサイを植えたところ段々と有名になったという。
アジサイだけでなく年中花が咲き誇り、紅葉も美しい。冬は蝋梅(ろうばい)が春は梅と桜が咲きます。
1984年2月9日、「明月院境内」という形で国の史跡とされています。
「見どころ」まとめ
鎌倉「明月院」へ、アジサイの時期と紅葉の時期に訪れましたが、どの時期に来てもここは美しく、素敵な雰囲気を醸し出しています。
紅葉やアジサイもきれいですが、それらを照らし出す木々からの木漏れ日を是非味わってほしいですね。
もともと「最明寺」という名前だっただけあって、鎌倉の中でも最も光が美しい場所だなぁとおもいます。
- アクセスは鎌倉駅より北鎌倉駅からが便利!
- 明月院のアジサイ95%は姫アジサイ!その美しい青色は「明月院ブルー」と呼ばれている
- アジサイがもっとも鮮やかになるのは6月終わり
- 満開は6月!境内のあちこちにある「アジサイの小路」は必見!!!
- 紅葉も美しい「本堂後庭園」は最高の撮影スポット!!!
- マスコットの「ウサギ」が可愛い!
みなさんの鎌倉観光の参考になれば幸いです!
あじさい寺「明月院」(最明寺、禅興寺)基本情報
住所 〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内189
TEL 0467-24-3437
定休日 無休
拝観時間 9:00~16:00(6月は8:30~17:00)
拝観料 300円。6月は500円。(6月と紅葉の時期は庭園特別拝観あり※別途500円必要)
交通アクセス
電車でお越しの方
JR横須賀線「北鎌倉駅」から鎌倉駅方向へ徒歩10分くらい
車でお越しの方
JR「北鎌倉駅」から県道21号線をJR「鎌倉駅」方向へ2~3分
駐車場 なし 周辺に有料駐車場がいくつもあります。
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