鎌倉の山間にある「覚園寺」は、鎌倉幕府第2代執権「北条義時」の「薬師如来」信仰により建てられた「大倉薬師堂」が始まりとされ、北条執権家とゆかりの深いお寺です。
お坊さんの同行なしでは入れない特別な境内は必見です!
鎌倉駅東口からのアクセス!バスや徒歩での行き方など
それでは「覚園寺」へのアクセスをご紹介します。
JR鎌倉駅東口から向かう行き方を説明して行きますね!
基本徒歩や自転車で「覚園寺」までアクセスする行き方を辿っていきます・・・が!!!
歩きや自転車でのアクセスが面倒な方はJR鎌倉駅の東口を出てすぐ右側へ歩くと・・・
「覚園寺」近くまでアクセスできるこちらの、京浜急行バス「鎌20鎌倉宮(大塔宮)行き」がバス停4番乗り場から運行しております。
ほれこの通り。
鎌倉駅は乗り場がたくさんあって混乱するので、乗り場などよくご確認くだされ。
話は戻って歩きまたは、自転車でのアクセス方法へ戻ります。
JR鎌倉駅東口改札を出て、正面へ向かい歩きます。
そうすると、行けばすぐにわかる、「鶴岡八幡宮」の赤い三の鳥居が左手に見えると思います。
道路真ん中の参道は歩けるようになっていますので、「鶴岡八幡宮」へ寄っても寄らなくてもこちらを通ると観光気分が盛り上がりますよ!
そしてこの画像の場所まで来ましたら、こちらの道路、赤い鳥居前の県道204号を右へ曲がりましょう。
そうしましたら、県道204号をしばらく道なりに進みます。
この画像だと分かりにくいですが、途中「宝戒寺」というお寺などの鎌倉観光スポットがありますよ。
鎌倉の中でも大分辺境の地にある「覚園寺」へのアクセスは結構骨が折れます。
道なりに結構歩くので不安になるかもしれんせんが、目印にするとしたら↑↑↑の県道204号沿いにある「臨海セミナー」を通り過ぎて行きます。
さらに進むと県道204号上にある「岐れ路」と言う交差点に到着します。
こちらを画像左方向へ曲がり入っていきます。
「岐れ路」は京浜急行バス「鎌20鎌倉宮(大塔宮)行き」のバス停名にもなっています。
「岐れ路」を左折しますと、このような眺めの通りに出ます。
正面奥にあるのが「鎌倉宮(大塔宮)」です。途中で左手に学業の神様「菅原道真」を祀る「荏柄天神社」もあります。
こちらが明治天皇が創建したパワースポット「鎌倉宮(大塔宮)」です。
夕方見える夕陽が特に美しいと個人的に思っております・・・↑↑↑の「鎌倉宮」の記事で美しい夕陽の写真を見ることができますよ!!!
こちらの鎌倉宮の鳥居を、左手道なりに進んでいきます。
道なりに行くと、住宅地を通る車一台通れるくらいの道へ出ます。
ここまで来たら迷うことはないと思います。
「覚園寺」へアクセスする途中で「鎌倉山ハイキングコース」への入り口があったりします。
ここまで来たらもうあと少し!!!
撮影、自由見学不可の境内奥へ潜入!レアです!!!
少し離れたところから「覚園寺」の山門が見えてきます。
ようやく「覚園寺」へアクセス完了!!!JR鎌倉駅から徒歩だと早くて25分くらいゆっくりだと40分は掛かるかもしれません。
足腰に自信のない方は、「鎌倉宮」まではバスが出ておりますのでご利用くださいませ。
鎌倉宮(大塔宮)バス停から「覚園寺」へは大体10分もあれば余裕で着くと思います。
「覚園寺」
建保6年(1218年)、2代執権、「北条義時」が戌神将のお告げにより建てた薬師堂が前身です。
その後9代執権、「北条貞時」が元寇が再び起こらぬことを願い、「覚園寺」を戒律を中心とした四宗(真言、天台、禅、浄土)養学道場に改めました。
本堂の薬師三尊座像と十二神将像は鎌倉屈指の尊像です。
奥深い境内は静寂としていて、古都鎌倉の面影を良く残しています。
地蔵堂の黒地蔵尊の縁日(八月十八日)には、多くの参拝者が訪れます。
鎌倉市設置の説明板より
鎌倉「覚園寺」大蔵薬師堂へ潜入!!!
ようやくアクセスに至った、落ち着いた佇まいの覚園寺の山門。
この日は天候も良くて素晴らしい鎌倉観光日和になりました。
覚園寺境内奥の写真撮影は禁止されていますのでこれ以上奥は撮影できませんでした!
そのかわりパンフレットを購入して来たのと、500円の拝観料を払い、1時間ごとにお坊さんが境内奥にある建造物や仏像などを説明し周ってくれる、覚園寺境内奥の「薬師堂」ツアーに参加してきました。
「覚園寺」の歴史、本尊薬師三尊像、十二神将像etc・・・
鎌倉「覚園寺」の歴史
山号
真言宗泉涌寺派(しんごんしゅうせんにゅうじは) 鷲峰山真言院覚園寺(じゅぶせんしんごんいんかくおんじ)
1218年、薬師如来信仰に篤かった「北条義時」により建てられた大蔵薬師堂が、覚園寺の始まりとされています。
1296年、「北条貞時」が、モンゴル帝国が日本に攻め寄せた「元寇」の再来がないように願い、智海心慧(ちかいしん)という高僧を開山として、それまで真言宗だけであった覚園寺の薬師堂を、真言、天台、禅、浄土の四宗を学べる道場、覚園寺として行きました。
京にある朝廷と鎌倉幕府が対立した時代に京都の泉涌寺の教え(北京律)を公家だけでなく、鎌倉武家にも広める役割を果たしてきました。
創建以来、本堂薬師堂を中心とする堂宇、数多くの仏像、古来より続く境内の自然環境が一体となり、中世鎌倉の趣ある空間を今日に伝えています。
「覚園寺」はお坊さんに同行されて境内奥を見学するのですが、パンフレットにもお坊さんからの口頭による注意にもこうあります↓↓↓
覚園寺ならではの静寂とした境内を後世まで伝えるため、皆様には次の点を遵守いただきます。
1、拝観所受付から先は案内人といっしょに、拝観、参拝いただきます。
1拝観所受付所から先、庭、植物を含む境内は写真撮影禁止といたします。
「覚園寺」発行パンフレットより
覚園寺には多くの古い仏像が残され祀られています。
本尊 薬師三尊座像、十二神将像
元気で、心身ともに健全でありつづける、病になってしまったらそれをのりこえる癒しの力を与える。
愛染明王
私たちの欲望、煩悩をすべて受け入れより良く人生を生きる力を下さる。
鉄不動尊
錆付き、ごつごつした凹凸で綺麗さはない、ただ鉄の持つ強い佇まいに美しさを見出し、当時の鎌倉武士から愛された仏像です。
黒地蔵
地蔵とは、地の蔵と書きます。大地の恵みや万物全てを育てる力を持ち分け与えてくださいます。
千躰地蔵尊
↑の黒地蔵に願いを託し、小さな黒地蔵の分身を借りてその霊験あらたかなご利益のお礼に、お福分けの気持ちを込め自らもう一体分身をつくり、二体にして返され増え続けてきました。
鞘阿弥陀仏
かの文豪「川端康成」の心をとらえはなさなかったふくよかで優しい顔立ちで知られる。
黒地蔵信仰と縁日
黒地蔵尊
毎年八月十八日(八月九日夜中過ぎから十日正午まで)覚園寺では黒地蔵尊が亡くなられた方々へ私たちの気持ちや願いを運び届けてくださる縁日として施餓鬼法要がおこなわれます。
新盆を迎えられる方が三年間続けて縁日に参拝供養すると亡くなられた方は必ず成仏なさることから多くの参拝者が亡くなられた方の供養に訪れます。
施餓鬼とは、亡くなられたご先祖様、ご家族、知人友人の霊だけでなく、縁もゆかりもない霊も含めて万霊を供養することです。
私たちの幸せを願い護ってくださるれいだけでなく、私たちに関わりのない、あるいは望ましくない霊に対しても供養する心を持つことは、私たちがさらに生きていく上で出会う喜怒哀楽、そのすべてを平静にうけとめ、前にすすむゆるぎない大きな心(これを仏教では安心と呼びます。)を育てることになります。
新盆を迎えられる方はもちろんのこと、お盆の前の先祖供養のため、ひいては自分とご家族のため、どうぞ施餓鬼の供養塔場をお申し込みください。
黒地蔵尊 施餓鬼供養塔場 一基 三千円
鎌倉「覚園寺」発行有料パンフレットより引用
この他に、お坊さんからお聞きした話があります。
「黒地蔵尊」逸話
直接、覚園寺のお坊さんからお聞きしたところによると、新しく「黒地蔵尊」の身体をお造りしても、そのたびに気が付くと真っ黒く煤けてしまっていたそうです。
お地蔵さんというのは、地獄で罰を与えられている者を救おうとされる存在らしく、地獄においては閻魔大王などが罪人を火あぶりにするそうです。そこで、少しでも罰を与えられるものが苦しまないように、罰を与えられることからは免れ得ないならば、業火に焼かれないよう少しでも火の勢いをなくしてあげようと、「黒地蔵尊」が直接火を炊くのだそうです。
なので、煤けて黒くなった「黒地蔵尊」の身体を新調して差し上げてもすぐに、焚火の煤で真っ黒になってしまうそうです。
その伝説から「黒地蔵尊」と呼ばれ愛され現在に至るそうです。
「覚園寺」基本情報
普段は境内奥へ潜入できない鎌倉「覚園寺」へ行ってまいりました。
とにかく鎌倉駅から遠い、「覚園寺」へのアクセスは↑↑↑の行き方を参考にしていただければスムーズに着くと思います。
覚園寺は写真撮影ができませんので、本当は鎌倉時代につくられた「十二神将像」が特に迫力で見ごたえがあったのでご紹介したかったのですが・・・これは直接足を運んで見ていただく他ありますまい。
十二神将の全像ではありませんが、有名な運慶作の「十二神将像」も祀られています。
まるで生きているような表情が印象的で、各十二の干支にたいしての「十二神将像」になっています。
ご自分の干支に対する「十二神将像」に参拝するとご利益があるそうですよ!自分も良く拝んで来ました!
覚園寺は紅葉や春の新緑シーズンに行っても美しいようです。
紅葉は通常十二月初旬の第一週が毎年見ごろだと、お坊さんが話されていました。
覚園寺が好きな方にはこちらもオススメです↓↓↓
鎌倉「覚園寺」基本情報
住所 〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂421電話 0467-22-1195
拝観料 500円
拝観時間(境内奥本堂薬師堂) 平日 10、11、13、14、15時
土日祝日 10、11、12、13、14、15時
雨天荒天及び8月1日~31日、12月20日~1月7日は、拝観休止です。
僧侶による説明付き、拝観時間約50分ほど
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